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ついに…ついに…私の元にあらわれたか…。
【ある日の朝】
仕事に行く準備のため洗面台の鏡の前に私は立っていた。
寝癖が酷くミントの香りの寝癖直しウォーターをまんべんなく髪に吹き付け…たのだが…。
…なにか違和感。
よーくみると頭頂部にキラリと光るなにかが…。
これは…。
これは…。
これは…?
私は見なかったことにして仕事に向かった。
昼休憩に入り最近お気に入りのキッチンカーで購入したお弁当をもそもそと食べていると先輩が近づいてきて目の前の席に座った。
「どうしたの?吉川さんいつもとちがって注意力散漫だよ」
「伊藤さん…」
私は今朝の出来事を先輩に話した。
「あはははは!腹痛い~」
話すんじゃなかった…。
「伊藤さんひどいです…」
伊藤はゴメンのポーズを取ると『誰もが通り道だから』とフォローにならないフォローをした。
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