2.私と結婚しなさい!

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華純「あなたに会いたかったから、調べたの。」 俺に…、会いたかった…??? なんでこんなお嬢様が、俺なんかに…!?!? 華純「さっき、私と初めましてだって言ったわよね?」 弘宣「はい…。」 こんなに美しくて目立つ人、もし会ったことがあったとしたら、絶対に覚えているはずだ。 華純「実は、初めましてじゃないのよ? 三日前の月曜日、私たちは会ってる。」 弘宣「えっ!?どこで!?」 彼女はニッコリ笑うと、なぜか嬉しそうに…、 華純「自販機の前で泣いてる子供を助けたでしょ?」 自販機の前…? ああ! あの10円が足りなかった子たちか!! 弘宣「思い出しました! でも…、あなたは見かけなかったような…?」 華純「あなたは私を見かけなかったかもだけど、私はあなたを見かけたの。その時、近くにいたから。」 弘宣「そう…だったんですね。すみません、気づかなくて。」 華純「いいえ、気にしないわ。話をしたわけでもなかったしね。」 弘宣「いや…、でもアレは助けたと言うんですかね(苦笑)結果的に嘘をついたわけですし…。」 華純「何言ってんの?」 彼女は腕組みをすると…、 華純「きっと10円をあなたが財布から出してあげただけでは、子供達には罪悪感が生まれる。だから、あなたの行動は正しかった。…というより、素晴らしい。」 今まで、こんなに誰かに認めてもらったことは、あっただろうか…。 自信満々に言ってくれた彼女の言葉に、俺は大きく胸を打たれた。
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