2.私と結婚しなさい!

15/16
前へ
/114ページ
次へ
華純「まっ、最近じゃ花嫁修行もお見合いも一切拒否してるんだけどね(笑)」 弘宣「…そうなんですか?」 すると、彼女は自信に満ちたような笑顔を見せ…、 華純「だって私はあなたと結婚するしね!」 ドキッーー! 弘宣「えっ…、いや、それは…あの…」 自信満々に言われてしまうと、なんだかものすごくオロオロしてしまう。 ちゃんとお断りしないといけないのに…(汗) 華純「あっ! でも結婚するなら花嫁修行くらいはしてた方がいいわね。特に料理は。ここ、喫茶店だし!私、料理したことないのよ、お手伝いさんが全部してくれるから。」 弘宣「あの…、そのことなんですが…。」 華純「どのこと? あっ、料理?」 弘宣「いえ、その…。あなたが僕と結婚したいっていう…。」 華純「ああ!それがどうかした?」 彼女はとてもあっけらかんとしているけれど…、 弘宣「…身分が違いすぎませんか?」 華純「身分…?」 弘宣「だって俺はこんな寂れた商店街の汚い喫茶店のマスターで…。かたやあなたは西条ホールディングスのお嬢様でしょう?」 華純「…で? それが何なの??」 意味がわからないと、彼女は眉間に皺を寄せた。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加