2.私と結婚しなさい!

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弘宣「そ、それに、あなたはとても…美しい。」 華純「うん、そうね。」 弘宣「それに比べて俺は、こんなに地味で冴えなくて…。例えるなら、俺とあなたは月とスッポン…、いや、豚に真珠? とにかくそのくらい俺はあなたに相応しくないってことですよ。」 すると、彼女はキョトンとした顔をした。 そして、何がおかしいのか、あははと笑い出し…、 華純「そんなことを心配してるの?(笑)」 優しい…、でも強い意志のあるまっすぐな目で、俺を見つめると…、 華純「大丈夫。あなたは美しく高貴な私に見合う男。間違いない。」 冗談を言っている顔じゃない。 彼女は、本当にそうだと思ってくれているんだ。 弘宣「そ、そんなこと言って、揶揄わないでください…!」 心臓がドキドキして、全身から冷や汗が出ている…(汗) 華純「揶揄ってなんかいないわ。全て本気よ。私、嘘は嫌いだから。」 分かってる。 でも、彼女がそう思ってくれたとしても、世間的には…。 弘宣「いや、でもやっぱり…。」 華純「わかったわよ! 今日のところは帰る。でもまた明日、必ず会いにくるわ。あなたがプロポーズをOKしてくれるまで、何度でも♡」 そう言って、彼女はお金置いて帰って行った。 弘宣「はぁ…、どうしたものか…。」 彼女がどうとか、そういう問題ではない。 俺にはもう、新しく恋愛をする気はないんだ。 なぜなら、俺にはずっと忘れられない人がいるから…。
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