3.失恋に1番効く薬、教えてあげようか?

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隣町に新しいカフェができたと聞いて、今日はリサーチに行ってみることにした。 父さんから継いだ喫茶店を、俺のせいで終わらせるわけにはいかない。 日々研究しなければ…! 新しくできたカフェは、俺の喫茶店とは比べ物にならないくらいオシャレで…、 弘宣「これ…、参考になるかな?」 なんかもう土俵から全く違うような気がするけれど…(汗) そう思いつつも、せっかく隣町まで来たのだからと、店に足を踏み入れた。 お客さんは多く、俺はレジ待ちの列に並んだ。 何にしよう…? とりあえず、コーヒーで良いかな。 その時、ふと席について飲食している女性に目が止まった。 弘宣「桃子…さん…?」 間違いない、彼女だ…! 桃子さんは、1人でコーヒー片手にスマホを操作している。 まさかこんな近くに生活していたなんて…。 …どうする? 声をかけるか…??? 高まる気持ちを抑えられず、俺はレジ待ちの列を抜け、ゆっくりと彼女に近づき、声をかけた。 弘宣「ひ…、久しぶり…!」 緊張から声がうわずってしまった。 心臓が激しくドキドキしているのを感じる。 桃子さんが顔を上げた。 3年前と全く変わらない、彼女の瞳が見られると思った…が、彼女は眉間に皺を寄せると…、 桃子「…あんた、誰?」
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