126人が本棚に入れています
本棚に追加
隣町に新しいカフェができたと聞いて、今日はリサーチに行ってみることにした。
父さんから継いだ喫茶店を、俺のせいで終わらせるわけにはいかない。
日々研究しなければ…!
新しくできたカフェは、俺の喫茶店とは比べ物にならないくらいオシャレで…、
弘宣「これ…、参考になるかな?」
なんかもう土俵から全く違うような気がするけれど…(汗)
そう思いつつも、せっかく隣町まで来たのだからと、店に足を踏み入れた。
お客さんは多く、俺はレジ待ちの列に並んだ。
何にしよう…?
とりあえず、コーヒーで良いかな。
その時、ふと席について飲食している女性に目が止まった。
弘宣「桃子…さん…?」
間違いない、彼女だ…!
桃子さんは、1人でコーヒー片手にスマホを操作している。
まさかこんな近くに生活していたなんて…。
…どうする?
声をかけるか…???
高まる気持ちを抑えられず、俺はレジ待ちの列を抜け、ゆっくりと彼女に近づき、声をかけた。
弘宣「ひ…、久しぶり…!」
緊張から声がうわずってしまった。
心臓が激しくドキドキしているのを感じる。
桃子さんが顔を上げた。
3年前と全く変わらない、彼女の瞳が見られると思った…が、彼女は眉間に皺を寄せると…、
桃子「…あんた、誰?」
最初のコメントを投稿しよう!