1.み〜つけた!私の王子様❤︎

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お父様が、大層な額に入れられた男の写真を、私に渡してきた。 華純「…お見合い?」 父「そうだ。相手はお前のことをとても気に入っているそうだぞ。」 写真の男は、自分より最低でも10は歳上に見えた。 しかも、太っていて髪が薄い。 この人と私が、お見合い…? そして、ゆくゆくは結婚…!? 父「お前がこの人と結婚すれば、うちの会社はさらに大きくなれる。お前も良い暮らしができるぞ。」 私の名前は西条華純(さいじょうかすみ)。 誰もが知ってる西条ホールディングスの社長令嬢。 そして今、会社の繁栄のために、お見合い結婚を持ちかけられている。 華純「嫌よ、絶対に。」 父「お前に選択肢はない。ここまで誰が育ててやったと思ってるんだ!」 華純「育ててやった?お金はかけてもらったかもだけど、育ててもらった覚えはございませんけれど。運転手の松田さんの方がよっぽど私を育ててくれたわ。」 父「親に向かって、なんだその口の聞き方は!!」 華純「はいはい。親不孝娘はさっさと出ていきますね〜。」 そう言って私は部屋を出た。 「待ちなさい!」と怒鳴るお父様の声が聞こえたけれど、ガン無視して。
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