5.私、あなたの役に立てたのね。

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ハラハラしながらも、一応、言いつけ通りにベッドに横になっていると…、 華純「お待たせしました〜♡」 華純さんが料理を運んできた。 弘宣「あ、ありがとうございます…。」 体を起こすと…、汚れまくった彼女の姿が目に入った。 弘宣「えっ…? あの…、大丈夫ですか!?」 華純「…ん?大丈夫よ、ちゃんと焦げてないところだけ掬って持ってきたから。」 弘宣「いや、俺が心配してるのはあなたのことで…って、焦げてないところ!?焦がしたんですか!?」 華純「ちょっと…、いや、底の方が、だいぶ…(笑)」 そう言って彼女はお粥が入った小さな土鍋の蓋を開けた。 俺はそれをジッと覗き込み…、 弘宣「…うん、焦げてない。むしろ…、美味しそう。」 華純「えっ、本当に!?!?」 彼女は嬉しそうに声を上げた。 弘宣「はい、美味しそうです。」 俺の好きなたまご粥…。 ちゃんとネギまで乗せてある。 華純さん、頑張ってくれたんだな…、ありがたい。 しかし、風邪のせいだろうか。 匂いが全くしない…?
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