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ハラハラしながらも、一応、言いつけ通りにベッドに横になっていると…、
華純「お待たせしました〜♡」
華純さんが料理を運んできた。
弘宣「あ、ありがとうございます…。」
体を起こすと…、汚れまくった彼女の姿が目に入った。
弘宣「えっ…? あの…、大丈夫ですか!?」
華純「…ん?大丈夫よ、ちゃんと焦げてないところだけ掬って持ってきたから。」
弘宣「いや、俺が心配してるのはあなたのことで…って、焦げてないところ!?焦がしたんですか!?」
華純「ちょっと…、いや、底の方が、だいぶ…(笑)」
そう言って彼女はお粥が入った小さな土鍋の蓋を開けた。
俺はそれをジッと覗き込み…、
弘宣「…うん、焦げてない。むしろ…、美味しそう。」
華純「えっ、本当に!?!?」
彼女は嬉しそうに声を上げた。
弘宣「はい、美味しそうです。」
俺の好きなたまご粥…。
ちゃんとネギまで乗せてある。
華純さん、頑張ってくれたんだな…、ありがたい。
しかし、風邪のせいだろうか。
匂いが全くしない…?
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