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父「卑怯と思うならそれで結構。」
華純「…!?」
父「私は手段を選ばないのでね。…で、どうする?」
ひどい…、許せない!!
お父様は、一度やると決めたことは必ず実行する人。
私がいうことを聞かないのなら、本気で商店街を潰してしまうだろう。
弘宣さんにとってあの喫茶店は、お父さんから受け継いだ大切なお店。
形見のようなもの。
潰すなんてそんなこと、絶対にさせてはならない…!
華純「…わかったわ。お父さんの言うとおりにする。」
父「おお! やっとわかってくれたか。」
華純「その代わり!絶対にあの商店街に手出ししないで!」
父「約束しよう。だからお前も縁談を受けると約束してくれ。」
私は黙って頷いた。
お父様が満足そうに笑うのが悔しくて…、悔しくて悔しくてたまらない。
弘宣さんに、どうやって説明しよう…。
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