襲撃

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《ホーリー・スパイク》 地面から、光り輝く太い棘を出現させた。 「グォォォッ!」 奴は、地面から飛び出た棘に怯んだ。その隙を突いて、懐に飛び込む。 「天上天下・天魔断月波(てんまだんげつは)!」 魔気を纏った蹴りを入れると、奴の腹目掛けて三日月型の衝撃波が飛び奴を打ち砕く。 しかし、流石は天災級…打ち砕かれてなお、強力なブレスを吐いた。 「ヂッ!」 右手に光の魔力を込めて、ブレスの軌道を僅かに逸らし、間を空けずに地面を蹴って飛び上がる。 「天上天下・魔断竜月脚(まだんりゅうげつきゃく)!」 「グルァァァァァァァ!」 咆哮にも似た叫び声を上げ、大気を震わせた。周りの人達は、私の戦いに釘付けになっている。 後ろを見ると、ラミアちゃんが呆然としているのが分かる。 「ラミア!あいつの動き…止めれない?」 「え?あ!多分できるかも…」 「お願いしても良い?」 「うん!」 ラミアちゃんが、ゆっくり呪文を唱え出す。 《大気に漂いし(Drifting in the atmosphere)水の魔力よ(The magic of water.)我が声に応えよ(Respond to my voice.)》 その間、ラミアちゃんが狙われないように、奴の注意を引く。 《そして、氷の精霊の力を借り(And with the help of the ice spirit)》 《邪悪な者を凍てつかせる力を…(The power to freeze the evil...)》 詠唱が終わると同時に、少しだけ後ろへ下がった。 《氷の監獄!(Ice prison!)》 ダークドラゴンの足元が凍り付き、動きを止める事に成功した…今だ! 「天上天下・天魔断月白帝脚(てんまだんげつびゃくていきゃく)!」 巨大な神々しい三日月が、衝撃波となって私の右足から放たれ、見事ダークドラゴンに命中した。 「ギャァァァァァァア!」 大気を震わせる叫びが響く。もう一発… 「ぐぅ……」 体が言う事を聞かない…私はそのまま気を失った。
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