3人が本棚に入れています
本棚に追加
精神がおかしくなった友達
「カエデちゃん!!どうして、あたしを選んだんすか?!ひどいっすよ!!どうして、助けてくれって言わなかったんすか?!ねぇ?!」
カエデちゃんは、ブツブツとなにか言っている。
「…………たくないから」
「なんすか?!聞こえないっす!!」
「……………死にたくないの」
「はぁ?!どゆ意味?!」
「ワタシ、彼と約束したの……。友達を売ったら、延命させてくれるって……。そもそも、援交教えたウテナちゃんが悪いの……。ワタシがひどい目に遭ってるのに、遊んでるウテナちゃんが悪い。だからね?」
カエデちゃんは、息を整えて発言を続ける。
「大人しく食べられて?もう痛いの、嫌なの。彼とのゲームで身体で満足させたら、命が延びるんだ。だから、ワタシは悪くないの。だからね?ウテナちゃん、食べられて?お願いします………」
涙をこぼしながら言う。
「………もう、終わった?さて、友人に売られた、ウテナちゃん。最後の望みはあるかい?ある程度叶えてあげるよ」
「あっ……うっ……えっ……と」
あのカエデちゃんが、おかしくなった。優しい娘で、よく、一緒に勉強会もして、カラオケや、デパートで買い物したり、笑顔溢れる少女だったのに。
この殺人鬼が、カエデちゃんの精神を壊したんだ。
あたしも涙が出た。
「………く」
「何だい?」
「鬼畜!!あのカエデちゃんを元に戻せよ!!!!あの優しい笑顔を返せよ!!!!!」
「へぇ~。他人の事、心配するんだね。じゃあ」
殺人鬼の口調が変わる。
「死ぬか?クソガキが。大きな声出しやがって。防音対策してるから近所には聞こえないが、約束破った、テメェには、生きたまま、ゆっくり、殺す。いや、解体してやるよ!!!」
バシン!!と再び、鞭を打つ!!!!
「いっ、痛ーい!!!!や、やめて!!!!!!殺さないでほしいっす!!!!痛いっす!!!!た、食べないでくださいっす!!!!!!」
あたしは、パニックになる。
殺される!!!!!ど、どうしよう!!!!
周りを見る。ヒントがあるはずだ!
そして、本棚を見る。
漫画があった。
「ひっ、ひっく、あ、あの……漫画好きなんですか?」
鞭が止まる。
「なんで?」
「その、漫画、あたしも読んでるっすよ」
「……フ〜ン?………最新巻見たか?」
「もちろんっす!!!あの、主人公達がバケモンから逃げるためにいろいろ考えて行動して、島から逃げたけど、隣の島も、バケモンがいて、日本に帰れなくなる話しっすよね??」
殺人鬼は、パァと笑顔を見せる。
「そうだね!!いや〜、まさか、読者がいるなんて思わなかった!!なに推し?」
おっ?人間の顔になった。これは当たりか?
「そ、そっすね。あっそうだ。その漫画、YouTubeで、期間限定で、アニメが始まるんすよ!見たいっすね!!」
「へぇ~!!そうなんだ!!いつ何だい?」
「えっ、えっと、そう、来週っす!!来週っすね!!」
「………見たい?」
「えっ?」
「………だから見たいと聞いてるんだけど?」
チャンスだ!
「は、はい!!見たいっす!!」
「そうかそうか!!良いよ。今、殺さないことにした」
「えっ?えっ?!ほ、本当っすか?嘘じゃないっすよね?」
「女の子には嘘は言わない。信じなさい」
「やったー!!本当っすね!!!」
「お、おう?嘘は言わないよ?」
よっしゃ!!延命出来た!!!!喜んで良いっすよね??
カエデちゃんの言葉を思い出す。
「身体を捧げて、満足させたら延命出来た」
この殺人鬼は、ゲーム好きだ。
肉体経験豊富な、あたしが有利だ。
慎重に言葉を選び、殺人鬼に言う。
「り、りょうすけさん?ゲーム好きでしょう?あたしとゲームしてくださいっす!!!」
「おや?なんのゲームかな?テレビゲーム?」
「あ、あたしと、SEXしてほしいっす!!り、りょうすけさんが、先にイッたら、あたしも、カエデちゃんと同じく、延命させてくださいっす!!!!」
「ほぅ?じゃ、ウテナちゃんがイッたらどうするの?」
「えっ、えっと、えっと!!殺さない程度に身体を痛めつけてほしいっす!!!!気を失ったら、終了なんてどうっすか?」
殺人鬼が、ひどい笑顔を見せる。
「クククッ!!アハハハ!!イイね~!!!そんな娘、初めてだ!!!だが、負けたら、罰を必ず受けること。約束出来るかな?時間はそうだな~。一時間でイカせたら、十日間生かしてあげる!!どうする?」
「やります!!!!」
そして、命がけの性行為をすることになった。
最初のコメントを投稿しよう!