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はい、二ヶ所目……。いつもここに立ってるお子さま……。私が来るとニヤリと笑いながら私を見てくる。
「ねぇ、遊んでよぉ……サッカーしよぉ……」
「わ、私サッカーできないよぉ……」
──あんたも出来ないでしょうがぁぁぁ……足がないんだからぁぁぁ……──
この辺りで私は少しフラフラ状態。しばらくついて来て笑ってる。
「また遊んでね」
後ろから声がする……。私は子供に遊ばれてるっっ。お前は年上キラーかぁぁぁ。
「ほら……しっかりしなさいよぉ……なんで慣れないのよ」
「だってみんな顔が怖いんですぅぅ」
はい、三ヶ所目……。今度はおじいちゃんがブツブツ言ってる。私を見つけるとヒヒヒッと笑う。なぜみんな笑う……
「私はお笑い芸人じゃない……どう見ても女優でしょうがぁぁぁ」
くるりと回ってみせる。
「……滑ってる……悲しいのぉ……」
悲しい顔でしばらく黙るおじいちゃん。
──なぜ黙る! なぜ黙る! なぜ滑るっっ──
れい子さんも無言で私に白い目。
──えぇ、れい子さんの方が百倍綺麗ですよぉ……白衣の女神ですよぉ!! だったられい子さんに相手してもらぇぇぇ!!──
「そう、怒らないの! 本当のことだから仕方ないじゃない」
──認めんなぁぁぁぁ、このぉぉぉぉ……白衣の女神ぃぃ!!──
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