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encore-4
静かな先輩の部屋でひとりきり。しんっとしてるのに先輩の香りがどこかしらして姿をつい探してしまう。そしてやっぱりいないから寂しくなってたまらず先輩のベッドに寝転んでしまった。
(先輩の香り……やばい)
先輩の香りに包まれているみたいだ。抱きしめられて包まれている、そんな気がしてクルッと布団にくるまったらもう本当にそんな気になってたまらなくなる。
帰ってきてくれるのを待ってるだけ、今ここにいないのにどうしてこんなに胸が切なくなってキュンとするんだろう。好きが止まらなくて、抑えていた気持ちが日に日に爆発していく感じがどうしようもない。
(あ……お昼)
作ろうと思っていた。なのに布団にくるまってなにをしているんだ。このままじゃダメだ、色々ダメだ。
だってなんだか……身体が疼くから。先輩の匂いに包まれて徐々に身体が温まってくるとその心地よさに身体がジンジンしてきてソッと胸を触ってしまった。
――舐めて吸って揉んでもらってるから……。
陽ちゃん、やめて。頭の中で囁かないで。思い出すとかぁぁっとなる。思い出す自分に恥ずかしくなる。そしてやっぱり思うんだ。少し膨らんだ気がする胸が愛しくて。先輩の手で自分の身体に変化が起きたことに感動して……自分で揉んでも大きくならなかったのに、先輩の手は魔法の手だ。私の身体を変える人。
今日はティアードブラウスを着てきたが身長のせいでチュニックのようだ。前ボタンを首元まで閉めていたけれど手が自然とボタンをはずしていた。
(自分の身体見たくなるとか……ありえない)
出来るなら見たくない、ずっとそう思って自分が嫌悪していたはずなのに。変化を感じると見たくなる、触りたくなる。触れられることを想像して……たまらなくなる。
――モミモミ、むにゅむにゅ。
自分の胸を下から包みあげてモミモミむにゅむにゅ。小さいけど、どうしたって小さいけどなんだろう、柔らかくなってやっぱり少し大きくなった?そんな気がする。
――モミモミ、むにゅむにゅむにゅ。
(ああ……はやく先輩帰ってこないかな……はやく……)
先輩の香りに包まれて、心地よい温かさのなか先輩を想うと夢見心地な気持ちで……気づくと本当に夢の世界に行っていた。
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