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「ドラゴンソウルだったら、『医学』『能力学』『魔法学』『歴史学』『モンスター学』……とかかな?」
ミゲルが本棚の方を見て呟いた。本棚には何のコーナーかわかりやすいように、その『医学』だとか『魔法学』だとかいろんなことが書かれているようだった。
「ミゲル、妹のためなら『医学』についてのところを見に行ったらどうだ?」
「いいの?」
グドーの提案に、ミゲルは申し訳なさそうな顔をした。
「あぁ。俺は『能力学』を見るから。シャレットは『モンスター学』、アスターは『歴史学』、バルディは『魔法学』でいいか?」
「りょーかいっ」
みんなそれぞれ散らばった。早くしないとこの量を探し切るのはキツいもんね。
それにしても、『魔法学』か……。
探すもので頭がいっぱいだけど、気になるものは他にもある。それはミゲルの妹のことだ。何かの病気なのだろうか?お礼に何か力になってやりたいけど、何をすればいいのか……。
そう悩んでいると、横から声がかかった。
「バルディ、魔法学はそこじゃない。後ろだ」
アスターが尻尾をゆらゆらと動かしながら腕を組んだ。
「アスター!えっと、図書館は初めてだから、よくわかんなくて……」
「ふっ。ここは特に本が多いからな。あっちの受付に地図があるから、見てきたらどうだ?」
「うん、そうする。ありがとう!」
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