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「………………あっ!」
カリビアのマネをして2本の棒を持つ。……が、初めてなのでポロポロと皿の上に落としてしまう。
「ぁ……あぁ……」
「スプーン持ってくる」
シャレットは止める間もなく立ち上がって行ってしまった。これ以上迷惑はかけられないのに……。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
シャレットからスプーンを受け取った。ミゲルも同じものを持っている……。そうやって使うのか。
しばらくミゲルを見て、自分でもやってみる。
持ち方は、こう。
食べ方は、こう。
…………できた!
「おっ!上手い上手い!」
「すごいよ!ねぇ、どう?美味しい?」
シャレットとミゲルが褒めてくれた。
ちょっと嬉しい。
「うん。この白いのって……なんて言うの?」
完全には丸と言い切れない、この変な食べ物。しばらく噛んでいると、少しだけ甘い。
「それは『米』だ。大昔から人間界に存在していたものらしい。どこかの死神が持ち込んだんだろう」
カリビアが『米』の説明をする。
確かに死神なら説明がつく。人間界と魔界を行き来できるのは死神くらいしかいないからだ。
「俺のはそれに別のものを混ぜたものだけどな」
グドーの手元を見る。へぇ、その茶色いのが……。
「食べ終わったらミーティングがある。バルディはゆっくり食べててくれ」
「う、うん」
「げ、またミーティングっすかぁ?やることないからなー。暇だし」
シャレットが本気で嫌そうな声を出す。今後のことなのだろうし、聞いておかないといけないのに……。もしかして寝てたりするのだろうか。
「最近幽霊の出現が多くてな。戦力を分散させなければ、そろそろヤバくなっていてだな……」
幽霊かぁ……。悪魔より強いから近付くなと聞いていたから近寄らなかったけど、カリビアたちはそんな幽霊たちと戦っているんだよな……。そのための軍……だもんな……。
オレはただ、厄介だから倒されてたんだ…………よね?
──オレはまだ、死んでないもん。
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