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其処へ、続いて、別のスタッフが大皿を抱えて現れた。
「大変お待たせしました。シーフードミックスドリアになります。」
「………エ、エェェ?」
………………………………!!!
突然、その場に居合わせた皆が、動揺し、動きが止まってしまっていた。どうやら、ワタシがそうだとばかり思いながら食べ続けているモノが、優斗が注文していた海鮮マカロニグラタンだったみたい。そして、皆の視線が向けられたのは、ワタシの目の前に置かれた大皿なのだけれど、ワタシは、その間違われて運ばれて来たそれを殆ど食べ終わってしまっていた訳であり。
すると、テーブルを囲んで、ワタシと向かい合わせに座っていた優斗が、さりげなく、自分の懐へとワタシの目の前にある大皿を、スプーンとフォークが乗っかったまま、ソロリと引き寄せたのだった。
「俺、これで良いよ。。。」
(……あっ、でも、それ、スプーンとフォークごとって。。。)
そして、優斗は、ワタシの食べかけの海鮮マカロニグラタンを、そのまま食べ始めようとしていた。
(……これって、所謂、間接キ○ス!?)
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