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「おーっと、静さんがすごい体勢でダルマを探している! 莉亜はそれを見守っているだけだぁ」
カナンから指摘を受けて、私は自分のするべきことを思い出した。
このままじゃ半分以上四季さんに見てもらうことになってしまう。
「俺、警察チームのほうが楽しそうって思ってたけど、見てるのも悪くないね」
「確実に探すほうが難易度高いだろうからな」
「昼間だったらもっと違ったかもな」
カナンだけじゃなく他のみんなも一緒になって動いていて、三人が冷静に話しているのを聞くと私もそっちに行きたくなる。
あと三分くらいだし、もうダメかも。
「どう?」
私が諦めかけているところに、四季さんがやってきた。
四季さんの表情からも、やや敗戦ムードが感じられる。
「見つからないです。中庭じゃないんでしょうか」
「うーん。今から他を探すのも難しいよね」
「私も、腰が痛くなってきたわ」
そんなに体を張らなくてもと思ったけれど、これは言ってもいいのか迷ったから結局何も言えなかった。
残り時間はあとどれくらいだろう。泥棒チームは正確に時間を測ってないのかな。
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