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「さぁ、ラスト1分となりました! ここで、あたしから最後の大ヒントをプレゼントしましょう!」
「なんだなんだ」
「今までのはなんだったんだってのはやめてくれよ」
「56、55……」
タイムキーパーは呉本くんだった。
そんなことより、最終ヒントは何?
「あたしのダルマは中庭にあるよ。ちっちゃいからあれだけど、ここから見える!」
今のカナンは二号室の前に立っているから、その正面あたりということだろうか。
それならもうすでに見てる気がするけど、暗くて見落としたのかも?
「あとはふたりにまかせるわ」
静子さんは回廊に座り込んでしまったから、動ける私たちでがんばるしかない。
四季さんとカナンの視界に入りそうなところを中心に見て回る。
「大きさってこれくらいだよね?」
「そうですね。真っ赤ですから、普通に置いてあるならわかるはずなんですけど」
「5、4、3……」
うーん、ダメだ。見つからない。
カナンの大きなカウントダウンを耳にして、私は探すのをやめた。
「終了ー! あたしたちの勝ちー!」
「いぇーい!」
ブザーとかはならなかったけど、私たちはカナンのかけ声に従って捜索を打ち切った。
私と四季さんは互いに労いの表情を見せて、カナンたちのもとへ行く。
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