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翌日、私たちは午前中のうちに家を出て、よく利用する大型ショッピングセンターにやって来た。
四季さんは送迎だけで、今はカナンとふたりきりである。
車内でプールの話になったのだけど、カナンは私以外の住民みんなにも声をかけていたらしく、知らない間に日程が決まっていた。
今日水着を買って、明後日プールに行くらしい。
私はもちろん頭数に含まれていて、参加メンバーはカナンと四季さん、呉本くんと私の四人だそう。
陸くんも夏休みに入ったけれど、来週末の大会までは毎日部活があって、静子さんは通常通りにお仕事がある。
倉じいは「若者だけで行ってこい」と辞退したそうで、呉本くんが空いている平日は珍しいということで、あっさりその日に決まったとのこと。
全員そろう日を探そうとしたら夏が終わるというカナンの主張はあながち間違いじゃないだろうし、私が異議を唱えることはない。
「どんなのにしようかなー」
水着売り場に向かうカナンは朝からテンションが高い。
特設コーナーが用意されていることも事前に調べたらしく、気合の入り方が違う。
洋服選びなら前に出ることもできるけど、水着となるとさっぱりだ。
できれば派手じゃなくて、それとなくかわいらしさを持ったものを選びたいけれど、今回はカナンを頼らせてもらおう。
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