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バチンッ、、、。
何かが切れるような音がして、気づいたら美徳は自分の部屋のベッドの上だった。
下からお母さんの声がする。
母「美徳ー、いつまで寝てるの。早く下に降りてきなさい!遅刻するわよ!」
美徳は寝惚け眼で起きて、パンを食べる。
美徳「行ってきます」
そう漏らしながら美徳は学校に行く。
美徳「昨日は何であんな映像が見えたんだろ、、、」
そうつぶやきながら昨日の事を考える。
美徳「そもそもどうやって家に帰ってきたのかな、、、。立石に聞いてみよう、、、」
そういいながら美徳が学校に着くと、立石は休みだった。
美徳「立石、今日休みかな、、、」
香苗「美徳、どうしたの?」
美徳「立石にちょっと聞きたいことがあってさ、、、香苗、立石知らない?」
そういうと香苗は少し時間を空けて
「立石って誰?」
といったのだった。
美徳「誰って、、、。いつも私と立石のことラブラブって囃し立ててたじゃない」
香苗「え、、、。もしかして美徳、彼氏でもできたの?私の知らぬ間に。その立石って人紹介してよ」
美徳は異様な雰囲気を感じた。立石が座ってた机はさも最初からいなかったように、机はずらされてる。担任に聞いても、知らないと言われる。
美徳は立石と言う存在自体が消えた事に気づいた。そして、自分だけが立石と言う存在を覚えていたと言うことに。
美徳は立石の家を知っていた為、その家に行ってみることにした。そこには数人の子どもたちが遊ぶ空き地になっていた。かくれんぼをしている子や草や花でおままごとをする子どもたちもいた。美徳がその空き地を眺めていると
?「ぼーっとして、なにか見えるのですか?」
と不意に話しかけられ、美徳はその声にびっくりして振り返る。
そこには一人のおじいさんがいた。
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