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急に声をかけられて、美徳は動きが止まる。
美徳「あぁ、、、。いや、ちょっと人探しをしていて。立石さんって方がここに住んでいたと思うんですけど、、、。」
おじいさん「立石さん、、、?あぁ60年くらい前にここに家が建っていたね、、、、、、でも、そんなことよく知ってるね」
おじいさんは不思議そうな顔をしていた。美徳も不思議だった。
美徳「50年前、、、?ここに住んでいた人たちが今どこにいるか、しりませんか?」
おじいさん「うーん、、、、、、。私はあんまり詳しくないからね、、、ごめんよ」
美徳「そうですか、、、、、、」
手掛かりがまたなくなったと美徳は落ち込みながら帰っていく。
ー美徳が去った後
おじいさん「知らない方が幸せなこともあるんだよ」
美徳は部屋で考えこむ。
美徳「一体どうしたら立石を見つけられるんだろう、、、。学校の先生や生徒も知らない。自分以外が誰も覚えてない。、、、もしかして立石はこの世に存在しない人だったのか、でも私だけが覚えてる、、、なんで、、、」そんなことを考えていた。
美徳「そうだ、アルバム!」
美徳は次の日、立石と同じ中学だった子にアルバムを見せてもらった。しかし、そこに立石は写っていない。
美徳はその後も諦めずに何日も立石のことを探すが、立石という存在を示すものはなかった。
母親「美徳、夕飯よ。」
母親に呼ばれて美徳はモクモクと夕飯を食べる。そしてポツリと声を漏らした。
美徳「立石、一体どうしたら見つけられるんだろう、、、」
すると母親が言葉を返した。
母親「立石、、、?あんた、立石さんってあの立石さん?」
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