夕暮れの美しさ

1/1
前へ
/2ページ
次へ

夕暮れの美しさ

仕事から帰るといつもと違う誕生日の家族の為にバースデーケーキが用意されてました。ここまでが其日の仕事のようで1日の労働に感謝の気持ちが持てる時とおもいました。ここまでが無いと仕事が充足しないような気持ちでした。遥か昔の私の誕生日を一緒に過ごしてくれた友だちに懐かしい気持ちをありがとうの意味合いで向けてみたり過ごした時間の中でも覚えておきたい1日の幅は一緒に過ごした家族までが私の幅でした。仕事は単調でも温かいいつもと違う何かがある時、明日から仕事がまた出来ることを願えることとおもいました。 学生時代と社会人以降でも此の日にちは印象が変わらないことでした。卒業式、何事も無く付き合ってください、は其他にはあったみたいだけど。言われることも、言うことも無く、卒検に間に合うようにこんな日の午後にも自動車教習所に通いました。卒業式から2週間、社会人を始める為に予定通り引越しをしました。続いて1週間のオリエンテーション配属部署が決まったことで大袈裟にも夢の実現と1つ数えた想い出一杯残っていた時。是迄の想い出の中で特別な日にちを選んで決めた時、其れはアニバーサリーじゃ無く日常生活の中からでした。此の日にちが良かったと言うベストセラーのようだけれど。其日を私の特別に選べる日にちと決めたら其次に、其日から1年、2年、と数えるまでに成りました。其れは人とのお別れでは無く其の反対じゃなく、良いと選んで決めたことでした。 お互いに楽しい話題をできるところのある東京の暮らしを懐かしいとおもいました。この頃うちのほうの地元では保温機能のある柔らかいということが評判良いチョコ色の立ち寄り温泉が珍しいと話題に成りました。地元と言っても少し遠い距離のあるところからその地域を好きでいつものお出掛け先にしている話題にも出会うことがありました。ここから何年昔のことになるのかと想うときまた会うことがあれば、ここにこんな温泉があるよって教えてあげたいとおもいました。そうすればきっと家族や友だちとそのうち行ってみるとか言うかも知れないなとおもいました。そこは少し遠いけれどそもそももっと近くに一緒のような褐色のやっぱり立ち寄り温泉を知っているからそのぐらいまた共に過ごす日も時にある、晩年なんか無いものかなとおもいました。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加