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※※※※
何人かの鋭い力が僕の身体を寮の自分のベッドへと縫い付けている
その力の数はそれぞれ、僕の左右の手の甲、左右の足首に働いていて身動きがとれない
何が起こっているの?
数時間ほど前にドンっっていう激しい音とともに寮の部屋のドアに激しく何か大量の、水のようなものが当たる音に僕は目を覚ました
突然の事に飛び起きようとした瞬間
僕の身体は何者かの力によりすぐにベッドに戻された.
頭は,一気に混乱し両手首両足首に強い痛みに僕は顔を歪める
金縛り?にしてはリアルだ
『美味しそうな匂い』
『でも強いぞこいつそこらの弱い妖じゃない』
『大丈夫俺らの数なら優先だ』
『ようやくありつけた獲物、こいつは力になる』
そうこうしてるうちにそんな囁き声が耳元に複数聞こえる
本来なら恐怖に襲われるはずだけど‥‥
なんだか、恐怖というか、…
『1番に食べるのは俺だからな』
『はっずリィ!順番個だろ!』
『だめ!リーダーの俺が先!』
『はぁ!!やんのかこらっ!』
うん、なんか内輪揉めしてるみたい、内容的に多分だけど僕を食べるか食べないか…
はっ!!!!
《黄「そんなの夢に決まってますよ…。」
紫「夢…!‥‥確かに妖怪が出てきて蒼井が
襲われてそして俺が制裁。そんな事ありえ ねーかもしんねーけど」
蒼「でも夢だとしても…二人同時に同じ夢見る、
なんてしかもリアルすぎるよ…」
翠「でもさでもさ・・その蒼伊君に生えたって言う鱗も、鋭くなった紫屋君の爪も朝起きたら、なんら変わりなかったんでし。二人の話し信じたいけど」》
ここにきて思い出した今日朝のみんなの会話
これ襲われてるってことだよね?
なんだか冷静だった なんでだろう。
ただ純くんと悟さんが言ってたことはどうしても信じることは出来なかった自分に、腹の方がたっていた
てことは,やはり妖怪は,存在
『よくやったぞ、雑魚妖怪ども!ほめてやるよ、』
『ひっ!/うわぁ!/管狐ノオ,親分!/お助け/』
考えを巡らしていると、一瞬僕を拘束してる数隊の個体の力が一瞬で、緩む
そして、囁きが怯えの声に変わる音
『馬鹿野郎ども、抑えてろ 逃がしやがったらぶち殺す!!!』
『ひぇっ!親分ご勘弁を!てめーら抑えろ!親分の食事だ!』
4つの声とは明らかに違う新しい物の図太い声の登場に一瞬で、今までにない強い危険を感じる
同時に手足首の拘束はさらに強くなる
「はな…うっくっ…」
身体に突然ズシリとした重み
く、る、し…
突然抑えられる口元に獣の感触を感じる
鼻をツンとつくその匂いに、僕は顔を顰める
本気でやばくなってきた
僕喰われんのか‥‥な
助けて…
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