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ドンドン‥‥!!
突然寮のドアを叩く音
「大丈夫です?何が大きな物音がしましたが‥皆様無事ですか!!!」
ドアの向こうに響く声は間違いなくこの学園長だろう
しかし、蒼井はまてと、静かにみんなに問いかける
それをなんで?などという人間などこの面子にはもう存在しないだろう
すぐにドアを開こうとしない
散々不可思議現象に悩まされたあげく、全員がありえない現象に巻き込まれた現実があったからだ、
沈黙にさらにドア前の人の声は焦り慌ててドアを叩く音ははげしくなる
「蒼井くん!!黄野くん!!無事ですか?!!紅田くん!翠川くん!純くん!!」
ドアを開けるのはたやすい
ただ蒼井の視線は黄野から、紫屋に、それから紅田に、最後に、翠川へと順に注がれる
みんながそれぞれに、ゆっくりうなずいている。
蒼井には、疑問が残っていた、
あの風は、?もう,音を聞こえないが、あの声は?何よりあの床の大きな爪痕に反応を見せる様子など感じさせずこのドアの向こうの人物はなんら変わりなくこの自分たち語りかけてきているのだ
「何か!何かあったんですね!初日の翠川くんや紅田くんの件を思い出し心配していたんです!待ってくださいすぐに開けます 」
ガチャガチャと鍵を触る音が響く
代理の鍵で部屋を開ける様子だった
油断はできない全員は少しあとずさる、
紫「妖怪だったら、俺がやる」
そう言いつつ姿勢をきりりと紫屋は、整えた
気持ちはみんな一緒だ
みんなが一斉に構える
が、次の瞬間
「妖怪ですって!翡翠様方の手を煩わせることなどできません!ここは私目がまいります!!!」
突然の部屋の中の物陰からそんな声がすると、銀色の影が5人の前に飛び出す
「え!!!!」
一瞬の出来事に、思わず大きな声がみんなの口からはなたれる
翠「!!?あーっ!銀ちゃんだぁめ!!!!」
次にそんな翠川の声が人一倍大きく響きその銀色の物体を追いかけるように翠川はそれに手を伸ばす
がちゃ!!!!
同時だった 重いドアは大きく開かれた
ばんっ!!!がふっ!!
見事にそのドアに命中した銀色の物体
「んわっ!!!!」
反射でみんなの瞳が閉じた
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