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ダミアンとミハイルとミラーゼ
すぐにミハイルはダミアンに訪問の連絡をした
ダミアンから、3日後の予定で了承したと返事がきた
ミハイルとミラーゼは、モンテルロ辺境伯邸に訪れた
「お時間を取らせて申し訳ない」
ミハイルが言うと
「いえ。来てもらってすまない」
なんだかんだとミハイルとダミアンは、学園で同級生だった
勿論、クラスメートとして、会話をするぐらいの仲でしかない
挨拶が済むと客室に通された
ミラーゼにとっては懐かしい場所でもある
「早速だが、モンテルロ辺境伯、娘エリーゼとの事だ。貴殿はどう思っているのだろうか?」
「エリーゼ嬢については、何とも思っていない。そもそも、恋愛対象としてみた事もない」
「そうか…。エリーゼからも、何度も断られているとも聞いている。娘が迷惑をかけてしまって、申し訳ない」
「いや。あの年頃の子は、助けてもらったことと恋愛感情を勘違いしているだけだろう」
ダミアンがそう言うと
「エリーゼの事を、結婚相手として考えていただく事は出来ますでしょうか?」
ミラーゼが言葉を発した
「…それはどういう…」
ダミアンは戸惑っていた
「エリーゼはモンテルロ辺境伯様を慕っております。母としてその想いを叶えてやりたいと思っております。勿論、モンテルロ辺境伯様の気持ちもございますので、無理にではありません」
ミラーゼの言葉に、ダミアンもミハイルも驚きを隠せず動揺していた
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