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ダミアンの勘違い
「ミラーゼ突然何を…」
「マクライヤー侯爵夫人、僕は…」
ダミアンは言葉を失った
しばらく沈黙が続いた
「少し考えさせてください」
ダミアンが口を開いた
侯爵夫妻が帰った後、ダミアンは確信した
『僕の天使ミラーゼ。今も変わらず綺麗だった。やはり僕はミラーゼだけを愛している。他には誰も愛せない』
ダミアンはエリーゼに気持ちが無いことを、再認識した
『エリーゼ嬢と結婚すれば、これからはミラーゼと関わっていける。どうせ他には誰も愛せない。貴族なんて、愛のない政略結婚が当たり前だ。それならば…』
ダミアンの心は揺れていた
エリーゼはダミアンを想ってくれている
ミラーゼもダミアンとエリーゼが結婚することを望んでいる
ダミアンはミラーゼの側にいられる
全て上手くいくのではないか
勿論、結婚したらエリーゼを大切にする
ミラーゼの娘なのだから
他の女性とは違う
最愛の人の愛娘
きっと、大事に出来る
それがミラーゼの望みだから
ミラーゼの望みは全て叶えてあげたい
ダミアンはミラーゼへの愛を取り間違えていた
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