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1週間
ミハイルたちが、ダミアンのところに訪れてから1週間が過ぎた
エリーゼは、相変わらずダミアンに会いに行っていた
もう婚約者のつもりだった
ダミアンはまだ悩んでいた
年の差のせいか、会話が続かない
ほぼエリーゼが一方的に、話している
色々なことを割り切っても、上手くやっていけるか心配になる
どうしてもミラーゼと比べてしまう
隣で微笑んでくれているだけでいいのに…
一方、エリーゼはダミアンと一緒にいるだけで幸せを感じていた
こんな条件のいい婚約者はいない
地位はもちろん騎士としての名誉もある
顔もいい
会話が続かないのも、ダミアンを寡黙な人だと思っていた
そして自分を愛してくれているのは、エリーゼを見つめる時の視線でわかっていた
エリーゼは女性として、これ以上の幸せはないと思った
私は最高の結婚相手を見つけたと
もうエリーゼのなかでは、結婚は決定事項になっていた
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