394人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
親族会議
ミラーゼの実家では、エリーゼの事で会議が開かれた
ファンカルゴ前公爵、ミラーゼの父
ファンカルゴ公爵、ミラーゼの長兄
ラナカルタ侯爵、ミラーゼの次兄
そしてマクライヤー前侯爵、ミハイルの父
以上が出席者だ
「エリーゼがモンテルロ辺境伯と結婚したいと言い出した。あんな男に大事な孫娘を嫁がせるわけにはいかない」
ファンカルゴ前公爵が話し出すと、
「どうして、エリーゼはモンテルロ辺境伯と?年も20は離れているだろう」
「エリーゼくらいの年頃は、2度も助けてもらえば勘違いするものです」
「だからって、母が婚約破棄した男と一緒になりたいなどありえないだろ」
「エリーゼはのぼせ上がっていて、何を言っても聞かないらしい」
「はぁ…」
「困ったもんだ」
「ミハイルは反対しているが、ミラーゼはエリーゼが望むならと賛成しているようだ」
「ミラーゼも一時期、食事も取れないほど体調を崩していたが吹っ切れたと思ったら、エリーゼが望むなら、応援したいと言い出した」
「例え結婚を許しても、ミラーゼの体調も心配だ。なにかとダミアンと顔を、合わす事になる」
「エリーゼを諦めさせる良い方法はないだほうか?」
何も良い案が出ないまま、話は遅くまで続いた
最初のコメントを投稿しよう!