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兄妹の絆
兄達は、ミラーゼがダミアンの裏切りを知っているとは気付いてなかった
可愛い妹を悲しませない方法を、色々考えていた
考えれば考えるほど、ダミアンに対する怒りの感情しか出てこない
まずは、ダミアンをミラーゼの視界から排除する計画をたてる事にした
ミラーゼはダミアンの裏切りを、家族に相談するか悩んでいた
『この事を知ったら、お兄様たちはきっと怒ってしまう』兄達に心配をかけるのも嫌だった
しかし、日に日に痩せていくミラーゼに気が付かない兄達ではなかった
そっと妹の様子を伺いにきた
「ミラーゼ、何かあった？」
「悩みがあるなら、いつでも聞くよ」
「最近眠れている？」
兄達が優しく問い掛けた
優しい言葉に、ミラーゼは泣いてしまいそうになった
でもグッとこらえた
心配をかけたくなかった
『やっぱり、1人でなんとかしなくては』
こんなに優しい兄達を悲しませたくない
自分で何とかしよう
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