ミハイル

1/1

396人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ

ミハイル

ついにダミアンが娘婿になってしまった できる事なら関わらないでいたかった 色々理由をつけて反対したが、それも無駄だった 最後には、 「父様は、いつも私たちに言っていました。私たちが選んだ人を侯爵家に迎えると。あれは嘘だったんですか?」 結局、自分で言った言葉に足元を掬われた 最悪な気分だ ミラーゼを未だ愛しているであろう男を、迎え入れる事になるとは ミラーゼを傷つけたあの男を 怒りだけが込み上げる その一方で、エリーゼの幸せがあの男とあるならば、親としてそれは祝福してやりたいとも思う 色々な感情が渦巻く中、エリーゼを送り出す 『幸せになれ、エリーゼ』
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

396人が本棚に入れています
本棚に追加