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ミハイル
ついにダミアンが娘婿になってしまった
できる事なら関わらないでいたかった
色々理由をつけて反対したが、それも無駄だった
最後には、
「父様は、いつも私たちに言っていました。私たちが選んだ人を侯爵家に迎えると。あれは嘘だったんですか?」
結局、自分で言った言葉に足元を掬われた
最悪な気分だ
ミラーゼを未だ愛しているであろう男を、迎え入れる事になるとは
ミラーゼを傷つけたあの男を
怒りだけが込み上げる
その一方で、エリーゼの幸せがあの男とあるならば、親としてそれは祝福してやりたいとも思う
色々な感情が渦巻く中、エリーゼを送り出す
『幸せになれ、エリーゼ』
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