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嘘
ダミアンに会う日、念入りにメイクをした
ここで気が付かれたら、意味がない
子供の頃からダミアンを見てきたミラーゼは、その好みを知っていた
可愛らしい子が好きなはず
「きてくれて嬉しいです。早速、行きましょう」
ダミアンは微笑んで言った
「今日はこの前と違う店でもいいですか?」
「はい」
2人で並んでお店に向かった
お店に着くと向かい合わせに座った
「このお店はよく来られるのですか?」
ミラーゼが聞いた
「人気の高いお店だと聞いたので、初めて来ました。1人では入りづらいので、一緒に来てもらって良かったです」
「一緒に来られる方は、いらっしゃらないのですか?」
「そうですね。女性の友人はいませんので」
「婚約者の方は?」
「婚約もまだです」
「そうですか…」
ダミアンは平然と嘘をついた
もう、ショックというよりは呆れていた
こうやって女性に近づいているのね
『やっぱりダミアンは最低な人だったんだわ。私は今までダミアンの何をみていたのだろう。ダミアンに愛されているなんて、自惚れていたんだわ』ミラーゼは失望した
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