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幸せとは？
それからエリーゼは月の半分を実家で過ごす事になる
ダミアンとエリーゼは、子供を通して家族でいられた
子供たちが悲しまないように、取り繕っている形だけの夫婦
どこで間違えたのか
結局、ダミアンはエリーゼの事も幸せにはできなかったし、自身も幸せなれなかった
ミラーゼを裏切って婚約破棄してから、ずっと一途に彼女を愛し続けていた
その気持ちを心の奥に押し込んで、エリーゼと結婚した
エリーゼもまたそうだった
初恋とはいえ、母が成し得なかったダミアンとの結婚に執着した
そして自分の理想だけを求めた家族の形を作った
そんな2人が純粋に愛し合えるはずなかった
小さな綻びが広がっていく
もう仮面夫婦になっていた
側から見れば幸せな家族であるけれど
エリーゼは母への見栄のために、この先離縁することは無かった
ダミアンもまた、ミラーゼと縁を切りたくない為エリーゼと夫婦を続けた
結局、ミラーゼを裏切った時から、ダミアンは幸せになれるはずがなかった
すべて自分が招いた事である
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