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告白
ミラーゼはファスティールとして、ダミアンに会う日がきた
ダミアンは
「ファスティール嬢、君のことを好きになった。僕の恋人になってもらえないだろうか?」
と言ってミラーゼの手をとった
微笑みながら
「ダミアン様、嬉しいです。よろしくお願いいたします」
そう答えながら、『やっぱりダミアンはファスティールを好きになったのね』と、確信した
ダミアンは笑顔になった
「僕も嬉しい。こらからは恋人だね。2人で色々なところに行こうね」
「はい」
その日は楽しくおしゃべりして帰った
ミラーゼは無理して微笑んでいた
帰り際、ダミアンはミラーゼの頬に口付けをした
気持ち悪い
婚約者がいる人がする行動ではなかった
ダミアンは人としての道を誤ってしまった
もうミラーゼがダミアンと一緒の未来を歩む事はない
その日以降、ミラーゼはファスティールとしてダミアンに会うことはなかった
次の約束の日、ファスティールは待ち合わせに姿を現さなかった
ダミアンは彼女のことを何も知らない
何かあったのかと心配するが、連絡する手段もなかった
翌日も待ち合わせ場所に向かってみたが、やはり来なかった
ダミアンは彼女に会うことが出来なくなってしまった
ダミアンはファスティールを探したが、何の情報も得られなかった
どうしていいのか分からなかった
それと同じくして、ミラーゼとも連絡が取れなくなる
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