謝罪

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謝罪

リカライン公爵夫妻とダミアンが領地にあるファンカルゴ公爵本宅にやってきたのは、それから1週間後だった 「この度はうちの愚息が申し訳ないことをしました。謝って済むことではないのはわかっておりますが、本当にお詫びのしようもありません。申し訳ありませんでした」 リカライン公爵はそう言うと深々と頭を下げた 夫人とダミアンもそれに続く ミラーゼはもうダミアンに会いたくなかったが、公爵夫妻もいらっしゃったので仕方なく席に着いた 「こちらとしては、この様な事になった以上、婚約の継続は難しいと考えております。ミラーゼも心身共に参っております。今すぐ、婚約破棄の手続きを行いたいのですがよろしいですね」 「勿論です。我が公爵家より何か言えることはございません。慰謝料などもきちんとお支払いいたします。ミラーゼ嬢本当にすまない。迷惑をかけたね」 すると、ダミアンが 「申し訳ありませんでした。でも僕はミラーゼを愛しているんです。婚約破棄などしたくありません。もう一度、やり直す機会を与えて頂けないでしょうか?ミラーゼと話をさせていただけないでしょうか?お願いいたします」
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