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反撃
「私とリカライン公爵令息の婚約は破棄されています。今、彼は自由です。私とは何の関係もございません。婚約でも結婚でもなさればいいのでは?」
「な、なによ。あなたのせいで…。」
その令嬢は顔を真っ赤にして怒っている
「なぜ私に言われるのか分かりませんが、結婚したいならリカライン公爵令息を追いかけていけばいいのではないでしょうか?」
『今更、何なの?好きにしたらいいのに。ほっておいて欲しい』ミラーゼは無視する事にした
「どなたか存じませんが、失礼いたします」
そう言って、去ろうとしたら腕を掴まれた
「逃げるの?」
「え?」
「まだ話は終わってないわ」
「私はお話する事はございません。貴方は私をご存知かもしれませんが、私達面識はございませんでしょう?なぜ、名も名乗らないで突然話しかけてくる失礼な方のお相手をしないといけないんでしょうか?」
「…」
「お話も終わったようですので、それでは失礼致します」
もう一度礼をして立ち去る
『とにかくここから離れたい』そう思ってバルコニーに出た
風にあたり少し冷静ななれた
すると、バルコニーの扉が開いた
「私は、サラーム子爵家マリアと申します。ダミアン様の事で、少しお時間頂けますでしょうか?」
また新たなご令嬢がやってきた
『なんなの一体』ミラーゼはうんざりした
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