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兄達
ミラーゼはダミアンの事で令嬢達に声をかけられて、とても疲れていた
自室でやっと落ち着いた
『何で今更、令嬢達に絡まれないといけないのかしら?ダミアンにアプローチしに行けばいいのに』ミラーゼはため息をついた
もうほっておいてほしい
そんな事を考えながら、ミラーゼは眠りについた
数日後、ミラーゼが本を読んでいると庭から楽しそうな声が聞こえてきた
部屋の窓から見ると、昨日会ったミハイルと兄達が笑っていた
『楽しそう。兄様達仲良しなのね』
以前はダミアンがそこに居た
兄達と親友だった
しかし、兄達はミラーゼや自分達を裏切ったダミアンを切り捨てた
2人はダミアンを許すことはない
彼らにとって、ミラーゼは何よりも大切な妹である
その妹を愛しているといいながら、裏切ったダミアンは公爵家の敷居を跨ぐことも出来ない
もう、3人揃う事はない
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