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社交パーティー
ミラーゼも17歳になると、色々な社交の場に参加する事が多くなった
いつも、2人の兄にエスコートされて参加する
3人はいつもお揃いの正装で現れるため、とても目立っていた
両親も参加する時は、家族でお揃いとなる
ファンカルゴ公爵家は、仲が良い事でも有名である
令息や令嬢は、ファンカルゴ公爵家の一員になれる事を夢見ていた
それとは別に悪意を持って近づいてくる令嬢達もいた
社交場で、ミラーゼが1人になると必ずどこかの令嬢が声をかけてくる
ミラーゼはうんざりしていた
ダミアンとの事をやたら聞いてきたり、恋人アピールしたりする
『もう関係ないのに。ほっておいてほしいわ』その後もミラーゼの願いは叶わなかった
「ミラーゼ」
声を掛けられた
「フィーナ姉様」
ミラーゼは嬉しそうに近づいていく
「ダミアンがごめんなさいね。謝って済む事ではないのだけれど。」
「姉様が謝る事ではないわ。それより、会えて嬉しいです。マルクス兄様もご一緒にいらっしゃてるんでしょう?」
「あっちで挨拶しているわ。後で来るはずよ」
ダミアンとの事があってから、ヨゼフィーナとは疎遠になっていた
ミラーゼはヨゼフィーナを実の姉の様に慕っている
その後、2人は婚約破棄のその後の話をした
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