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公爵令息(ダミアン目線)
手紙を読んだダミアンはすぐに動いた
ミラーゼにこれ以上辛い思いをさせる訳にはいかない
両親に許可をとり、王都に戻った
そして、これまで関係のあった令嬢や女性に誠心誠意、謝罪して回った
怒りを露わにする人やそれでもまだダミアンとの未来を望んでいる人もいた
しかし、ダミアンが学園も辞め、廃嫡されていると聞くと顔を背けた
『僕の事を好きでいてくれたのではなかったんだな。公爵という肩書きに群がっていたんだ。僕も彼女たちの事は言えない。好きになって関係をもった女性はいない。欲望さえ満たさらればいいただの遊びだった』ダミアンはため息をついた
自分の勘違いに今頃気がついた
もっと早く気が付いていれば
ミラーゼだけを見つめていたら
後悔しても、すべては手遅れだ
そして、自分を本当に愛してくれていたミラーゼを想った
もう何もかも失ったあとだ
元には戻れない
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