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再会後(ダミアン目線)
ミラーゼに再会してから、ダミアンの頭の中には楽しかった思い出や、ミラーゼの微笑みが浮かんでいた
ミラーゼと行った色々な場所が
ミラーゼの仕草が
次々と浮かんでくる
ファスティールと会うとミラーゼと会えなくても満たされていた理由もわかった
結局のところ、ダミアンはミラーゼだけを愛していた
そして、ミラーゼもダミアンを愛してくれていた
幸せな生活をミラーゼと送るはずだった
誰よりも望んでいたのに
幸せな未来を壊してしまった
「ミラーゼ、すまなかった。僕の心が弱かったんだ。本当にごめん」
何度も口にした
ミラーゼには届かないとは分かっていても、謝罪の言葉を口にせずにはいられなかった
『愛している。ミラーゼ』
一筋の涙が頬を伝った
『もう一度、会いたい。ミラーゼ』
何度も何度も繰り返し
ミラーゼに会いたくて
どうしようもなくて
でも、会えない現実は覆すことができない
『ミラーゼ…』
ダミアンは疲れて眠りにおちた
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