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初恋(ミハイル目線)
ミハイルとミラーゼが出会ったのは、ミハイルが10歳の時だった
お茶会に母に連れられ参加した時だ
その頃、ミハイルは女性を嫌っていた
両親の美貌を受け継ぎとても整った顔をしているミハイルは、たくさんの女性から声を掛けられた
うんざりしていたのだ
そんな時1人になろうと、庭園で花を見ていると、彼の前にミラーゼが通りかかった
ミラーゼは軽く会釈すると、足早にその場を去ろうとした
その為、つまずいて転びかけたのを咄嗟にミハイルが助けたが、結局2人で転んでしまった
「す、すみません。貴方まで巻き込んでしまって」
ミラーゼは慌てて謝った
「これ良かったら、使ってください」
ハンカチを差し出した
「大丈夫だよ。支えきれなくてごめんね」
ミハイルは優しく微笑んでハンカチを受け取った
「ありがとう。洗って返すね」
「はい」
「僕はミハイル」
「私はミラーゼと申します」
挨拶をしたミラーゼは顔を赤くしてとても可愛いらしかった
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