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誓約
「ミハイル様、それは誓約の言葉ですよ。そんな事したら、貴方は他の人と結婚出来なくなるんですよ。解術できないんですよ。もし、私が子供を産めなかったらどうするんですか?」
ミラーゼは慌てている
「これから結婚するのに、なぜ他の女性との話をする?別に、子供が出来なくても構わない。侯爵家には弟もいるし、妹もいるいずれその子供に継がせればいい」
「…」
驚いて止まってしまった
「ミラーゼ、僕はこんな誓約なんてしなくても君を愛している。だけど、一度裏切られて傷ついた君が少しでも安心できればそれで満足なんだ」
と、微笑んだ
兄達も
「やり過ぎだろ」
「ビックリさせるな」
「ミハイル、そこまでかよ」
「僕の時もやろうかな」
と、口々につぶやいている
両家の親達も驚いている
ミラーゼはどうしたらいいのか戸惑っていた
ただ1人、ミハイルは当然といった感じで、とても満足そうにしていた
波乱の婚約式はそうして終わっていった
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