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婚姻式
ついに、婚姻式の日がきた
ミラーゼはとても美しく、気高かった
誰もがミラーゼに釘付けになる
沢山の人に祝福されて、少し頬を染めて微笑む彼女は、女神のようだった
そして、髪を切り正装したミハイルも注目の的となった
幸せそうに、ミラーゼの横に立つ姿は美しかった
お似合いの美男美女に、会場が幸せな空気に包まれて式は進んでいった
その1番後ろに、ミラーゼを見つめるダミアンがいた
ミラーゼの美しい姿を見て、その隣にあるはずだった自分の姿を思い描いた
彼女の幸せをそっと見守って
「ミラーゼ、幸せを願っている」
と小さな声で言うとその場を後にした
その時、ミラーゼはダミアンの声を聞いた
振り向いたがそこにダミアンはいなかった
そして、テーブルに一輪の赤いバラが置いてあった
貴方を愛しています
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