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ご懐妊
「おめでとうございます。ご懐妊です」
医師からそう告げられた
「…」
驚きの余り、言葉を失ってしまった
一緒に聞いていた母が
「おめでとう、ミラーゼ」
と喜んでくれた
そして、扉の外で心配そうにしているミハイルや父と兄、そしてミハイルの両親を部屋に招き入れる
そしてもう一度、医師が告げる
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されました」
「…」
一同が言葉を失って
「ありがとうミラーゼ」
と、ミハイルがミラーゼを抱きしめた
その目に涙を溜めて
ミラーゼも嬉しくて泣いた
新たな幸せが訪れた瞬間だった
それからは、マクライヤー侯爵家は大変だった
とにかく、ミラーゼに負担がないように、大事に大事にした
『それでなくても、大事にしてもらってるのにこんなに幸せで大丈夫かしら?』反対に不安になるミラーゼだった
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