初恋は裏切られる(ミラーゼ目線)

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初恋は裏切られる(ミラーゼ目線)

幸せな毎日を過ごす中で、不安もあった ミハイルはダミアンとは違う 分かっていてもやはり不安になってしまう それほどダミアンとの事が、心に大きな傷となっていた 幼馴染みだったダミアンと婚約してから、ダミアンと過ごす時は幸せを感じていた 優しいダミアン いつも私の事を気遣ってくれた 結婚してずっと一緒にいると思っていた ダミアンが学園に入学した頃から、違和感を感じるようになった それまでは、よく街に誘ってくれたり、邸を訪れてくれたりしていた それが頻度が急激に減ってきた 毎日、花束は届く でも彼から送られてくるだけだ 今までは持って来てくれていた 学園に入って忙しいのだと思っていたが、それが勘違いだった 裏切られていた 両家の話し合いで婚約破棄となった時、ダミアンは話をしたいと言ってきた 私を愛していると ダミアンに近づくのも嫌になって 話が出来る状態では無くなった あんなに愛していたのに… ダミアンが、近づくと吐き気まで襲ってくる 『ああ、私の初恋は終わったんだ』 もう幸せだった頃の2人には戻れない 今まで積み上げてきたものが、一瞬で崩れ落ちた 初めての恋は裏切りという結果であっさりと終わりを告げた
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