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2度目の懐妊
エリーゼが生まれて、しばらくすると、2度目の懐妊が医師から告げられた
「ミラーゼ、ありがとう。また幸せが増えた」
今回は悪阻が前回より酷かった
エリーゼをミハイルと義母たちに任せてずっと起き上がれずにいた
しばらくして、双子だと医師に告げられた
「ミラーゼ大丈夫か?何かして欲しいことある?食べたいものや飲みたいものがあったらすぐに用意するから」
更にミハイルが優しくなる
「ありがとう。とりあえずもう少ししたら、落ち着くと思うからゆっくり休ませてもらいます。ミハイル、エリーゼをお願いね」
「もちろんだよ。エリーゼは僕の可愛い娘なんだから」
毎回、可愛い娘とか可愛いエリーゼと呼ぶ
ミハイルがここまで子供好きとは思わなかった
私を気遣ってくれて、エリーゼの面倒もみてくれる素敵な旦那様
何より家族を第一考えてくれる彼との生活はミラーゼに幸せを与えてくれた
公爵家から父と母が見舞いに来てくれた
母は双子の出産経験者だ
とても為になる話をしてくれるし、悪阻の大変さも理解してくれてアドバイスをくれる
悪阻のひどい私に口に出来そうな物を
持って来てくれた
「ミラーゼの小さな頃を見ているようだ」
と、父は懐かしそうにエリーゼを見つめる
そして、義父と
「こんなに可愛いと心配しかない。変な虫がつかない様に、今から気をつけないといけないな」
「確かに、護衛でも付けるか。いや、エリーゼに惚れてしまっても困るな」
と真剣な顔で話している
生まれて1年も経っていない孫娘を眺めながら言う事だろうか
この人たちの心配は尽きないようだ
ミラーゼは呆れていた
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