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運命の人
ある日、エリーゼが
「王子様を見つけた」
と言い出した
街に出かけた時に、酔っ払いに絡まれたところを、居合わせた騎士様に助けられたらしく興奮した様子でその方の事を話し始めた
「母様、私運命の人に会ったわ。あの人がきっと私の王子様なのよ。だって、とても強くて優しくて紳士だったもの」
「そうなの?どんな人なの?」
「初めて見る人だったわ。さっと、現れて酔っ払い達を追い払ってくれたの。とても強かったんだから」
「それでね、大丈夫ですか?って、馬車までエスコートしてくれたの。素敵でしょ」
「それより、酔っ払いに絡まれて、怪我とかしてないの?大丈夫なの?」
私が聞くと
「それは大丈夫。騎士様が助けてくれたもの」
それを聞いて安心するミラーゼ
「でね、お名前を聞いたのに、騎士として当然の事をしたまでだって言って教えてもらえなかった。私は絶対あの人が運命の人だと思うの。だから、必ずまた会えるわ。そうでしょ母様」
「そうね。その方が本当に貴方の運命の人なら、必ず会えるわ」
「そうよね」
エリーゼは満足そうに微笑んだ
この後、エリーゼはミハイルのように初恋相手を一途に愛しその恋を実らせる
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