心配

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心配

夜会が終わり家族で侯爵邸へ帰った 帰りの馬車で終始上機嫌だったエリーゼ それとは反対にミハイルは何か考え込んでいるし、ミラーゼはずっと窓の外を見ていた その日、帰ってからミハイルとミラーゼは、エリーゼの話になった 「やはり、ダミアンだったな」 「そうですね」 「エリーゼはダミアンに好意をもっているのだろうな」 「はい」 「…」 「どうしたらいいんでしょうか?」 「とりあえず、落ち着くのを待つしか無いな。そうそう会うこともないだろう」 「そうなるといいのですが…」 「…」 ミラーゼは、エリーゼの気持ちが冷めるのを祈った しかし、ミラーゼ達の願いは叶わなかった その後、エリーゼは初恋を実らせる為の行動に出るのだった この時、エリーゼは17歳になったばかり、一方ダミアンは37歳だった
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