悪い予感

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悪い予感

「どうしたら、1人の女性として見てもらえるかしら?」 エリーゼは呟いた 「もう、奥様がいらっしるわよね。年齢も父様くらいだもの。とりあえず、調べてみないとわからないわ」 そう言いながら、色々考え始めた エリーゼがここまで積極的に動くとは誰もおもっていなかった 「父様、モンテルロ様はどの爵位の方なの?」 早速、エリーゼが行動に移した ミハイルは頭を抱えている 「父様?」 「ああ、すまないね。辺境伯様だよ」 「奥様は、いらっしゃるのかしら」 「どうした?」 「ちょっと、聞いてみただけです。ありがとう、父様」 そう言って部屋を出て行った 『ああ、あれは…。』ミハイルは考え込んでしまった 嫌な予感しかなかった 父に聞いてもダメだと判断したエリーゼの行動は早かった 伯父のマルクスのところにやってきた 「伯父様、ごきげんよう。聞きたい事があるの?モンテルロ辺境伯様は、ご結婚していらっしゃるのかしら?」 マルクスの顔色が変わった 「誰だって?」 「モンテルロ辺境伯様よ」 「さあ、知らないな」 マルクスは答えてはくれなかった 仕方ないので、ルミナスの所へ行く 「伯父様、モンテルロ辺境伯様が結婚していらっしゃるか、ご存知?」 「は?知らない」 こっちもダメだった
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