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エリーゼの決心
とにかくエリーゼは諦めたくなかった
年の差なんてどうでもいい
結婚してなければそれで
自分にも妻になる希望はあると
父様も母様も私が選んだ人なら、我が家に迎えいれると言っていた
初めての恋にのめり込んでいた
そして、
『誰に相談したらいいのかしら?』
自分の気持ちが母を、周りを、そしてダミアンを苦しめる事になるとも知らず
「モンテルロ辺境伯様、ごきげんよう」
エリーゼはダミアンの姿を見つけると、近づき挨拶をする
頻繁に会うようになった
「ああ…。では急いでいるので」
と、ダミアンは足早に去っていく
エリーゼは今日も相手にされない
『こうなる事は、分かっていたから大丈夫。今日もモンテルロ辺境伯様にお会いできたわ』と、どこまでも前向きに捉えた
エリーゼはダミアンと結婚出来る事だけを夢見ていた
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