裏切りの制裁は婚約破棄

相談（ミラーゼ目線）

エリーゼがダミアンを好きになってしまった
どうたらいいの？
娘の初恋は応援したいし、幸せになってほしい
ダミアンは相手として申し分もない
仕事もできるし、信用もできる
けれど、女性関係だけが心配だった
そして何より私の婚約者だった
複雑な心境である
誰かに聞いてもらいたいが、家族はダミアンを目の敵にしている
名前を聞くのも嫌がる
「そうだわ」
早速、手紙を書いた

数日後、ミラーゼはリカライン公爵邸に向かった
「ファーゼ姉様、お久しぶりです。今日はお時間いただきありがとうございます」
「いいのよ。ミラーゼの為だもの」
そして、微笑んだ
「あのね、姉様驚かないで聞いて欲しいんだけど、娘のエリーゼがダミアンに恋をしたみたいなの」
「ええ？どうして？何でそうなったの？」
姉様も動揺していた