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エリーゼの決意
振られてしまった
愛している女性がいると
その人に勝てるだろうか?
もう私には無理かもしれない
だけど、私にはモンテルロ様しかいない
何度振られようと、絶対に諦めたりしない
エリーゼは強く誓った
翌日、母に相談する
「母様、昨日モンテルロ様に振られました。愛している女性がいると」
「…」
「けれど、私にもモンテルロ様しかいません。結婚するなら、彼がいいです。他の人では駄目なんです。諦められない」
「そんなに、モンテルロ辺境伯様が好きなのね。でも、モンテルロ辺境伯様には、愛している方がいらっしゃるのよね。貴方の一方的な想いを押し付けるのもどうかしら。貴方もあの方に愛してもらえる努力をしないとね」
「そうね、母様。自分の想いだけを伝えて、好きになってくださいって言ってたわ。好きになってもらえる努力をしてなかった。これでは子供だって思われてしまうわね。私、好きになってもらえるように、努力するわ。ありがとう、母様」
そう言ってエリーゼは部屋を出て行った
ミラーゼは心の傷を隠しながら、必死に娘を応援していた
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